2010.02.15
なんで一段一段なんだろう
予選の点数をみると、24点台では6位だな。
選手それぞれの滑りを冷静に見て、定量的に判断してそういうと、
「非国民みたいなこと言わないで」
とカミサンに怒られた。
そして、上村愛子の後に滑る選手に 「転んで」 と言っているので それもおかしいのではないか、、、
とカミサンに反論しようと思ったがケンカになるのでやめた。
結果は4位。
長野の7位から、6位、5位ときて4位入賞となった。
あと一歩、残念という人が大半であろうが、今の実力や、3位までの滑りを見るとその差は歴然としていたと思う。
しかし、しかし
すごいことである。彼女にしかできない偉業でると私は思う。
上村愛子は 「なんで一段一段なんだろう」 と本心を言っていた。
これ以上ないくらい命がけで競技に取り組んで、とことん結果にこだわってきたアスリートには受け入れられない残酷な結果だったのかもしれない。
階段を一段一段上がるというのは簡単なように見えて難しいことだ。
彼女はその十余年の競技人生において、常にベストを尽くしながらさらなる高みを目指して、
それこそ途中階段を降りることもありながら、さらに一段昇り詰めることがどれだけ困難なことであるか。
なんで一段一段なんだろう
と問われれば、
どうしてあなたは一段一段上り詰めることができたのであろう、あなたほどのアスリートは見たことがない
と私は言ってあげたい。
上村愛子のモーグル人生に、一段一段がどれだけ困難な道であるか、教えてもらった。
みすず工業も同じ、一段一段を目指したいと思っている。