2008.11.6
公益か一般か
協会事務所を訪ねてみると、昨日の県廃棄物条例の件でさっそく専務理事が話し始めた。
説明会における質問はその場で受け付けず後日文書で、などその対応に疑問があるというのだ。県職OBとしてはいろいろとご意見をお持ちのようだ。
ひと通り話を聞いたあとに、何の拍子だろうか公益法人制度改革の話になった。
協会にいくと、こちらが欲しい情報やそれ以外にもいろんな情報が入ってくるので、たまにはコーヒーを飲みに行くのも価値がある。
今はどの団体でもこの制度改革については議論をされていることであろう。
われわれ産業廃棄物協会も全国産業廃棄物協会連合会を筆頭に検討に入ってる。
私は理事でも何でもないので産廃協会の法人選択になど考えたこともなかったが、なるほど専務理事の話を聞くと、
「公益社団法人」 か 「一般社団法人」か
迷うところだ。
われわれ産業廃棄物の処理を業とするものが集まる団体としては当然公益性をもった団体として、広く社会に認知してもらいたいところだ。
もとより産業廃棄物=悪 のイメージが刷り込まれていて、(これも単なる思い込みの世界だが根強いものを感じる)このイメージの一新がある意味われわれ業界の課題であると思っている。
われわれ1社単独の力というものは知れているわけだから、団体となってその意思を社会に伝えることが必要である。
ところが「公益」ということは簡単に言うと
「我々会員が払ったお金はすでに我々のものではないですよ」
「その半分以上は我々以外の人のために使いますよ」
ということ。
ともすると、産廃協会に加入しているということは、
「会費払っているのだから、なにかメリットがないと入っている意味がない」
と思いがちだし、事実今までは会員に対するサービスに重点が置かれていたと思う。
この考え方を変えて
「真に公共のために身銭を切れるか」
が公益社団法人へのカギとなってくると思う。
われわれ協会員の各社がこの理念に基づいて公共のために一致団結ができるかどうか。
業界発展の試金石となるかもしれない。