2009.07.27
夏休み親子体験教室
子どもに思いを伝えるのは難しい。
産業廃棄物 といっても、大人の世界では一応わかってもらえるものの、小学校4、5年生の児童にはおそらくちんぷんかんぷんであろう。
だから、皆さんが今日乗ってきた車や、今いる建物、イス、テレビなど物を作るときに出るゴミが産業廃棄物
と言う。
そして、はたと気付いたが 「処理」 といっても、これもイメージできないだろうと思った。
例の三省堂国語辞典でも
(事務などを)取り扱って、始末をつけること
とありやはり大人の説明になっている。
さて、25日に、
夏休み産廃親子体験教室
が開かれ、長野市内から18組の親子が参加した。
例の紫キャベツの実験が心配だったが、何とか成功したようだ。
中和処理の実験でもビーカーの中で起きる不思議に子どもたちが身を乗り出していた。
産業廃棄物処理の中でも廃液処理という、大人でも理解しずらい仕事をどれだけイメージしてもらえたかわからないが、化学の不思議さを感じて 「おおー」と声をあげるような瞬間があれば何かの記憶に残ってくれるものと思っている。
ところで 「処理」 とは何か
我々がやっている産業廃棄物処理業
を子どもたちに説明しようと咄嗟に考えたのが
一言でいうと
「放っておけば汚くなってしまう場所やモノをきれいにする、まちをきれいにする仕事」
これで子どもたちが理解できるとは思えないが、
こうして簡単な言葉で分かりやすく仕事を説明することは、改めて自分たちの仕事の定義付け
「自分たちには何屋さんなのか」
を確認できることにもつながると思った。
産業廃棄物の処理及びリサイクル業
という表面的な切り口では最早、業界の行きつくところは決まっているような気がする。
処理ってなに? サンパイってなに?