2011.01.20
異質ノススメ
産廃協会北信支部の新春交流会。
本日の目玉は今、環境問題で独自の持論を展開する、武田邦彦氏の講演会。
最近ではその持論の激しさがテレビ番組で重宝されるらしく、やしきたかじんやら明石家さんまの番組に出演して、
講演会も引っ張りだこらしい。
冒頭先生が言うには、日本は島国のせいか、人と異なる意見を好まない傾向にある、とのことであったが
その異質な内容とは
ダイオキシンは無毒である
CO2はじゃんじゃん排出してよい、地球温暖化なんてウソだ
石油なんか無くならないから、じゃんじゃん使えばよい
などなど。
さすがに学者だけあってあらゆる論文などを読破しているので、単に思いつきで話しているわけではなく
「なるほど」 とうなずくことと、 「それはどうかな」 と首をかしげることと両方が入り混じって、
良い意味で頭が混乱することとなった。
そして武田先生が本当に言いたかった事は、「明日への希望が持てる社会」 づくりが一番重要であるということと理解した。最後に先生は
子どものころから、電気のつけっぱなしはダメ、節約しなさい、など縮こむようなしつけをされて育ち
大人になってからは、会社で大変だ大変だと不安ばかりあおるような事を言われ、、、
はたしてそのような環境に育つ日本人は幸福なのだろうか。。。
と述べた。
人は本来、今日よりも よりよい明日があると信じる事が出来るから辛い今日を頑張る事が出来る。
人間が人間らしく、活き活きとした社会にすることがもっとも大切なことであって、環境問題について自分なりの認識もせず、テレビや新聞の報道をうのみにしてしまうのは、いかがなものか、、
という警告を発しているのだと思った。
それを訴えるのには、いささかエキセントリックな切り口でないと今の日本では伝わらないと考えたのではなかろうか。
シュリンクする社会 (環境問題は不可避であると私は思う) と、希望の持てる社会
相反するような二つの未来をどう融合させていくのか、、、
いつか地球に終わりが来るその日まで、人は永遠に悩み続けるのかもしれない。