2014.02.10
ベストの4位
なんで一段一段なのだろう
そう彼女がつぶやいてから4年が経った。
私のブログも なんで一段一段なんだろう という題名だった。
そして、4位
メダルには届かなかった。
冷静に分析すると、3位との差は歴然だった。
特に、重要なターン点での差があったようだが、近年採点傾向が変わり、
国際スキー連盟のクリニックで、点がつかない「悪い例」として彼女の映像が
使われていたようだ。
これに対し、点数のつく様な滑りに対応していかなかったことは残念であるのと
やはり、人間がやることなので、採点に先入観みたいなことは無かったのか???
そう考えると、採点競技というのはどうしても引っかかる点があり、私は好きに
なれない。(フィギュアスケート、シンクロナイズドスイミングなども同様)
だが、今回の彼女の表情を見ていると、やりきった感が見て取れたのでよかった。
順位の上がり下がりは時の運不運がある。
大切なのは、
結果がどうでも良くなってしまうほどの準備を自らに課してきたかどうか、
そして悔いの残らないように実行してきたかどうか、
である。
言葉にするのは簡単だが、上村愛子は本当にそこまで突き詰めることができた
希有の人間であったのだ。
「ベストを尽くして結果にこだわらない」
私の理想をまさにやってのけた人だ。
私が長野オリンピックの表彰式会場でボランティアをやっていた時、
スタッフのジャンバーを被り、密かに控え室まできて金メダルの里谷多英を
祝福に来たとき目にした、あの「小さな女の子」は、
日本オリンピック史上に名を残す「偉大なる女性」へと成長を遂げた。