2014.12.2
ZEROへの道程 ー優勝ー
東京六大学野球
六大学それぞれに個性があり、オリジナルの応援があり、伝統があり、
日本の野球のルーツがそこには詰まっていた。
春、秋のリーグ戦はそれこそ真剣勝負
勝ったら、解散自由行動、青山通りをぶらぶら歩き、渋谷あたりで飲んで帰れる。
負けたら、ダッシュでグランドへ戻り練習。
そんなリーグ戦を8回体験したわけだが、優勝したのはわずか1回だった。
2年の秋のリーグ戦
3年のエース武田、平塚の2枚看板が抜群の安定を誇り、
圧倒的な強さで優勝した。
(武田さんはのちに日ハムでドラフト1位、現在はBSで解説者
平塚さんはのちに、大洋ドラフト2位、現在は阪神のスカウト)
普段は少ない観客だが、優勝を決めた試合は内野から外野にかけて、明治の
学生で埋め尽くされた。
優勝の瞬間の紙テープの乱舞 忘れられない。
さて、その日は当然祝勝会で、選手も学生もどんちゃん騒ぎ
新宿コマ劇場前は、 おーおーメーイジー
明治の学生で埋め尽くされて校歌の大合唱である。
野球部のブレザーを着た我々は、それら学生に発見されるたびに
補欠だろうがなんだろうが関係なく胴上げをされまくった。
調子に乗ってビールかけなどもやった(ビールは目にしみる)
後日改めて優勝パレードなるものにも、補欠の端くれとして参加することができた。
野球をやっていて、優勝したのは後にも先にもこれ一回きり。
優勝ってのはいいもんだなあ
大学時代の数少ない嬉しい出来事であった。