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2014.12.1

ZEROへの道程 ー島岡吉郎ー

明治大学野球部を語る上で、

いや、私が出会ってきた多くの人物を語る上で、

島岡吉郎監督を外すわけないはいかない。

 

我々が入学した頃の島岡御大はすでに「おじいちゃん」であった。

歩けはするものの、車椅子での移動が主になり、日がな一日練習をのんびりと

見守るといった印象だった。

 

が、いざリーク戦ともなると燃えに燃えた。

お前にはねえ、、、誠がないんだよ!!!

切腹しろ!

バカ野郎バカ野郎バカ野郎(中            略)バカ野郎バカ野郎!

ひとたびその魂に火がつくと自らが泣きださんばかりに絶叫した。

守りからベンチに帰る選手を、こぶしを振り上げながら迎えるその姿を見ると

我々の闘志にも火がついた。
そして、試合が劣勢に立たされると

なんとかせい!

の絶叫である。

 

試合の目的はただ一つ。勝つことだ。

絶対に勝つことだ。

勝つと決めたら、

頭のてっぺんから足の先まで勝とうという思いをたぎらせるのだ。

 

島岡御大の言葉は、およそ野球の監督の言葉ではなかった。

どういう戦略で勝つのかなんてことはこれっぽっちも聞いたことがない。

しかし、その

「なんとかしようとする気落ち」

が最も大切であるということを説いていたのだと思う。

 

いま、会社を経営する身になってみて、改めて思う。

会社の目標を達成するためにはどうすればよいか。。。

あれこれ、作戦を考えて事業計画を立てるのだが、一番大切なことは

「何が何でもその目標を達成しようとする気持ち」

であり、

これを、ひと言でいってしまえば 「なんとかせい!」 なのだと

卒業して10年以上経ってから気がついた。

 

ずいぶん遠回りをしたが、一番大切なことを島岡吉郎という人間から学ぶことができた。

明治大学でなければ味わえない人間くさい出会いであった。

島岡吉郎