2016.08.1
ZEROへの道程 ー熱病ー
23才インドの放浪
インドに入国したその日に詐欺に引っかかり、散々なスタートとなった矢先、
次は熱病騒ぎである。
インド入国初日に詐欺にあって落ち込みはしたが、気をとりなおして計画通り旅
をはじめた。
インドの旅計画とは、逆三角形のインド亜大陸を三角形に旅するということ。
地図でみて右の角であるカルカッタからスタートして南へ下り、再度北上して
左の角のニューデリー、そしてカルカッタに戻り大三角形の旅完成となる。
まずはカルカッタから一気に南下して、マドラスを目指した。(今はチェンナイという
らしい)
インドの街を眺め、隣のインド人と片言の英語で話し、インドの飯を食べて、寝る
翌日、インドの街を眺め、インド人と片言の英語で話し、インドの飯を食べて、寝る
ガタコトしながらゆっくりと進む列車に揺られるコト2日間だった。
おかしいと思ったのはその翌日あたり。
(マドラスから移動して)マハーバリプラムの街を歩いてはみたものの、やけにだるい。
当初は、暑さのせいで水分を摂りすぎてバテたのかと思っていた。
(水を飲むとバテる=昭和の一大迷信である)
そしてその翌日に完全にダウン。
地球の歩きかた(ガイドブック)をみると肝炎のような症状なのだが、かといって医者
に行ける訳でもないし、とりあえず持参した風邪薬をのんでぢっとしていた。
オレは本当にインドを旅したいと思って来たのだろうか、、、
遠い異国で助けてくれる人が誰もいない心細さのなかで、そんなことばかりが
頭のなかを駆け巡っていた。
この先の2ヶ月も同じことを自分に問いかけながら先へ進んだのだった。
ぐったりとしながら向かった先で
カメラを向けるとみなが群がってきた。
今は皆携帯のカメラを持っているのだろうなあ。
いかにもスキあり、な日本人観光客。
人間が出来上がっていない。(今に続く)