2017.08.4
A fore ye go
先日の暑気払いでとなりに座った金井くんと話しをしているなかで、
今社長が欲しいものはなんですか?
との質問に、答えに窮した。
答えの選択肢が多すぎたせいだが、「現実の物として」という絞り込みに
より、「会社で履くサンダル」との答えに落ち着いた。
だが、最初に頭に浮かんだ答えは「自由」だった。
自由に、自分の意思で、自分の道を選ぶ
今の自分の立場からすると選択できない道であるからこそ余計に自由への憧れ
があるのかもしれない。
一人の若者が自分の道を選ぶことになった。
退職の挨拶で、彼は6年間を振り返った。
そう、あの大震災があった年、彼の大学も卒業式自体が中止となり、日本中が
大混乱、当社も大混乱のなかでの入社となったのだった。
以来6年間
みすず工業がイコールゼロになり、タケエイのグループ会社となった。
49年の歴史のなかで切り取る6年間のなかでも最も激動の6年間であった。
そして30才の区切りを迎え、「自分を変えたい」との強い思いをもって、海外
へ向かうこととなった。
私には30才という若さも、選択の自由もない。
であるからこそ、自分の夢を追いかける彼を応援したいと思う。
彼に送る言葉は
A fore ye go
彼が向かうアイルランドの言葉であるゲール語である。
金澤 昌史
彼にはどんな未来がまっているのであろう。
汝ら、いざ進め