2018.04.25
墓碑銘 ー鉄人ー
私は野球をずーっとやってきた割には、野球に興味がないところがある。
好きなプロ野球チームは?と聞かれても特にないし
プロ野球選手と接する機会があってもサインを欲しいと思ったこともない。
が、唯一サインをもらいたいと思っていた選手
それが 衣笠祥雄 だった。
野球選手(プロに限らず)は勝負の世界で生きている。
のでどこかしら「クセ」があることが多いが、衣笠はちょっと違っていた。
衣笠のプレースタイルはいつも全力で、そしてクリーンであった。
骨折をした翌日も試合に出続けたことは有名だが、印象に残っているのは
デッドボールを受けたときのことだ。
えげつない内角の投球に、背中から地面にひっくり返されてもサッと
立ち上がり、ピッチャーに左手を上げて(大丈夫だよというように)
颯爽と一塁に走る姿になんて清々しい選手なんだろうと感心したものだ。
野球選手のお手本、いや野球の枠を超えて人間の生き方のお手本となるような
プレースタイルだった。
衣笠祥雄
全力、そして純粋に野球を愛した人生だった
合掌