猿倉を 515 出発

しばらくして大雪渓へ

「大」と名乗るだけあって行けども行けども大雪渓を歩く

とにかく軽装備で休みなしに、どんどんスイスイ登っていくのが我が隊の

スタイルだ（そもそもトレランをやる健脚ぞろいだし）

先頭を行くトレランオヤジもゆっくり登っていくと言っていたし、ついてい

けるかな、、と思いつつ大雪渓を抜けて登る登る登る登る登る

登りはつま先で、足首を固定してハムストリングスを使う

が、だんだんそれが崩れて大腿四頭筋を投入しながら

登っていくとついには限界が、、、

隊から遅れをとっていく

標高は2500mを超えてきて防寒着を着込むが、あたり一面はガスがかかり

強風も吹いてくる、指先の感覚がなくなり凍傷になりそうだ、、

私の前後には人影が見えなくなると急に心細くなり「遭難」が頭に浮かん

でくる（大袈裟）

それでも登らないと終わらないので、歩歩歩歩

しまいにはトレランオヤジに引き返してもらい登った

（ああ情けないこういう自分が一番キライだ）

なんとか頂上へ

他の隊員を待たせてしまい情けない

白馬岳　2932m  景色ゼロ　寒い

団体行動はここまで、あとはフリーとなる

集合写真を撮り終えてやれやれと思うまもなく、蜘蛛の子を散らすように

猛然とダッシュで駆け下りる隊員たちであった

つづく