2021.04.1
二十年たった
会社の前での職業訓練校の視聴覚室で、誰の目にも余命が短いと映る林襄社長と、
全社員を前に、社長就任の決意を述べた
以来、二十年が経った
よくもったな
というのが偽りのない感想だ
よく、あんなに若く(34歳)て社長になって、もったな
よく、あんなに借金(債務超過)があって会社がもったな
よく、あんなに、
いろんなことになやんで、くるしんで、極限のストレスでネズミの幻覚が見えて、
それでも、けつだんして、けつだんして、自分がもったな
と、思う
社名も変わり、社員も変わり、オーナーも変わり、
いろんなことが変わったのだけど、会社だけは変わらずに残っている
父から会社を引き継ぐ時の父の予言
「十五年経ったらみすず工業は良い会社になる」
は、いま振り返ってみれば、その予言通りにもなったような気がする
(予言から十五年後タケエイグループ入り=上場企業の傘下となった)
父とは約束はしたわけではないが、社長のタスキはしっかりと受け取り、走り
続けてこられたわけだから、約束は果たせたと思う
あと、何年社長ができるかはわからない(自分のみで決めることではないので)
自分がいつまでもつかな、というのもわからない(父のような預言者ではないので)
ただひとつの道しるべは、やはり父の残した言葉だろう
人生に足跡を残せ