2019.02.26
墓碑銘 ー誇りー
大正に生まれ
昭和の激動期を生き
平成で老いを楽しんでいたが、
92歳の伯母に次の時代は来なかった。
私の父の姉、暁美の人生を振り返ろうとした時、思い当たる言葉がなかなか
浮かばない。
どういう言葉を書いても収まりきらない、大きな存在だったような気がする。
なにか事を成したわけではない
市井のひとであったにも関わらず、出会ったひと皆がその人柄に惚れ込んだ。
とにかく、人が好きで、楽しいことが好きで、頑張ることが好きで
その命は老いてなお燃え続けていた。
しかし、ついに別れの時がやってきた。
知らせがあり駆けつけてみると、酸素供給を最大にしてもなお足りないほど
肺機能が壊滅しているなか、全身を使って呼吸をしていた。
最後の最後まで懸命に呼吸を続けていた
もういいよ、と言いたくなるほどに。でも娘が来るまでは。。
そして、いつ止まってもおかしくない状態で一昼夜を超えたが、コンサート
を終えた最愛の娘の到着まであと少しのところだった。
林 暁美
娘(尾崎亜美)の一番のファン
みんなを愛し、みんなに愛された人
林家の誇りだった
あけみちゃん さようなら