2009.01.16
紙芝居
何年前からだろうか。パソコンがなくては仕事にならなくなったのは。
裏を返せば、私が社会人になったころはパソコンはまだごく一部の専門的な人のものだったということだ。
かろうじてデスクトップで画面がやたらと小さいワープロが会社に一台あり、フロッピーディスクも大型のものであった。
(今ではフロッピーディスクさえ見かけない)
さらに、携帯電話はもちろんなく、入社後しばらくするとポケットベルが出始めて、県外にいくとばれてしまった時代である。
今考えれば旧石器時代のような感じだが、メモリー4MBのIBM THINKPAD を使い始めてから世界は変わり始めたといっても過言ではない。
その便利さを享受しているひとつがパワーポイントである。
新卒の企業説明会や当社へ視察見学にくるお客様向けなどに当社の事業の説明をするときに欠かせないツールとなっている。
むかし誰かがいったが、これは要するに 「紙芝居」 である。
次から次へと絵が変わりそこに言葉を添えていくと、次がどんなストーリーが展開するのか、、、観衆の目が釘付けになれば紙芝居を演じている者の勝利だ。
さて、今は明日に迫ったみすず工業 創立41周年記念式典 で発表する、経営方針の発表の紙芝居作成の詰めに入っている。
今読んでいる 脳外科医 林成之氏の 「勝負脳の鍛え方」 によると、人間の記憶の正体とはイメージ記憶であるということだ。
見たそのままを記憶できる時間はごく限られている、人間は何かに関連付けて入ってきた情報を自分で再構成して記憶するのだという。
これを解釈すると、単に文章の羅列ではなく、画像として経営の思いをどう伝えるかはとても大切なことになってくる。
なおかつ、性分として色使いや配置など常日頃からデザインにはこだわってしまう(センスはないが)ので、おのずとパワーポイント作成にも力が入ってしまい、技を駆使してみたり色使いを変えてみたりとあれこれやっていると終わりがなくなってしまう。
おそらく式典の直前まで訂正を入れるのであろう。
変な所に几帳面?凝り性である。