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2009.02.24

おくりびと

多少ネタばれが入っているのでこれから映画を見たい人は読まないほうがいいかも。

 

私を見たところ、外見は体育会系特にバスケット、バレー、あるいは見る人によっては格闘系に見えるらしいが内面は思いきり文化系である。

人事担当課長からは 「宇宙マニア」 と評されている。

だいたい高校一年から現在に至るまで毎日日記をつけていることからして文化系だが、もっとも文化チックだったのは大学生のころであろう。

野球部の忙しい練習の合間をぬっては、年間100本を目標に、映画館に通い詰め、古今東西古いものから新しいものまで観まくった。

 

社会人になってからというものの生活が一変して映画を観る機会は激減したがそれでも一人になった時は必ず映画(DVD)を見るようにしているし、面白そうなものは映画館に足を運んでいる。

 

で、 おくりびと  

英語名 Departure を 「旅立ち」 と訳しているテレビがあったが、映画を見た人からすれば 「門出」 という日本語の意味が適当だろう。

納棺師という仕事と、納棺という死者との最後の別れの場面は文句なく観る人の心を揺さぶらずにはいられない力があった。

 

それに文句なく笑える映画である。それも 「にやり」 と笑えたり 「ふふっ」 と笑えたりの面白さ?がある。

俳優陣も 一人を除いて はまり役である。

でたらめで適当男の納棺師の会社の社長、山崎努に我々まで引っ張られるようにして納棺の仕事に引き込まれていくし、もっくんが通う銭湯に住人のようにいるオッサンの笹野高史 これがいい。

 

風呂につかって上がっては一人将棋を指しているうだつの上がらないそのオッサンは、すでにご主人を亡くしてひとりで銭湯を切り盛りしているおかみさんと、友情とも愛情ともいえない絆で結ばれているのだが、このオッサンも この物語のもう一人の 「おくりびと」 であった。

 

銭湯のおかみさんを おくる そのシーンは涙ばかりか胸の痛くなる思いであった。

オッサンは自らの仕事を、故人を次の世におくる門の門番だと言った。

そしておかみさんを おくる 「また 会おう の」  と

 

人の死に接するとき、私はその人の死から自分自身の 「生きる力」 を貰えるような気がする。 

その死が身近なものであればあるほど、その 「生きる力」 は大きくなる。

おくりびと

生きる力 を貰える映画だった。

 

それにしても快挙である。

もし おくりびと がアカデミー賞をとれなかったとしたら、、、

それは広末涼子のせいであっただろう。