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2009.08.20

或る日、山村で

   むかし、むかし、その美しい山村には60戸の住宅に270人の人が暮らしていました。

 

   しかし月日が経つうちに若者は街へ出ていき、残されたのは年寄りばかりで、

   今となっては5戸17人が暮らすだけとなってしまいました。

 

   ある日、この山村が災害に見舞われ、村に通じる唯一の橋が崩落してしまい孤立状態になってしまいました。

   幸い住民はヘリコプターで村から救助され、しばらくして仮設の橋がかかり、

   なんとか村へ通行できるようになりました。

 

   しかし、本格的に村に通じる道を復旧するには5億円がかかります。

 

   そこで、代議士は悩みました。

 

       5億円をかけて橋を復旧して、また美しい山村に人が住まうことのできる様にするのか

       1戸に1億円づつ分配して街に家を建て直して住んでもらうのがいいのか

 

   さて、あなただったらどちらを選択しますか?

 

 

とある代議士の朝食会に出席して、問いかけられた。

 

日本国中どこでも住まう権利を人は持っているので、当然に道路整備はすべきであるが、

はたしてこの先も人が増える可能性があまりなくて、

再び災害によって整備が必要になる可能性がある地域に費用を投じる効果があるのだろうか。

おそらく生涯をかけても稼ぎだせない1億円を手に入れることで、新しい生活ができる大きなきっかけとなることもまた有効な手段ではないか。。。

 

悩ましい所である。

代議士もいつもこの山村の例え話しで、いかにして国民の利益を追及すればよいか常に悩んでいるそうである。

それはどちらの策も正解であるからだという。

 

絶対こちらが正解!という選択は世の中には少ない。

どちらの道を選んでも正解かどうか、そんなことは実際に選択してみないとわからない。

いや選択しても本当に正解だったか、などは実のところはわからないと思う。

 

それでも選択はしなくてはならない。

 

政治の世界しかり、今みすず工業が歩む道しかり。