2009.08.27
水篶刈る
今朝の新聞によると、2009年の県内新設企業の43%がカタカナ社名だという。
そういえば産業廃棄物業界にも
ミダック ミヤマ ダイセキ シンシア タケエイ などなど
数えたらきりがない。
みすず工業 の社名の由来はなんですか? 似たような社名が長野県には多いですね?
とよく尋ねられる。
みすず とは 信濃の枕詞 である。つまり
水篶刈る(みすずかる) ときたらそのあとには 信濃 が続くという決まりごとになっている。
要するに長野にある会社が みすず を使うケースが多いのは、長野に在る会社ですよということの表れである。
で、誰がこの社名を考えたか。
私は当然創業者、先代社長が命名したものとばかり思っていたが、勤め始めてしばらくして母親から聞いたところによると、
長野市の権堂に良く当たる有名な占い師がいて、その人に繁盛する社名を考えてもらったとのこと。
ついでに母親の名前も、今の名前では社長の運気が上がらないとかで、志づ子→史都子に改名させられたらしい。
以来、四十数年、みすず工業はとてつもない紆余曲折をへて今日に至るのであるが、はたして占い師の読みは当たっているのだろうか?
ちなみに、父が亡くなってからというもの、母もしばらくは 史都子 を名乗っていたが、もう親父もいないんだし、元の名前に戻せばいい と進言して、今は志づ子 となっている。
何年かに一度 「社名を今風に変えたいな」 と思うことがあるが、なんとなく 「みすず」 という響きが好きだし、そんな歴史があるので、下手に社名をかえて占い師の怨霊にたたられてもいやだなと思ったりもするので、うちは
みすず工業
で行こうと思う。