2010.09.17
門前の小僧
大学時代の野球部でまず先輩から言われたことが
「門前の小僧習わぬ経を読む、だからな。 いちいちああせいこうせいと言わないから自分で覚えろ。」
ということである。
実際明治大学野球部では一切何も教えてもらわなかった。
下級生がやらなければならないグランド整備などの下働きから
野球の技術的なことまで
何一つ教えてもらったことが無い。
いま考えてみるといくらなんでも技術指導や戦術の徹底などがなければチームは強くならないので、せっかく全国から選りすぐられた選手が鳴り物入りで入って来ているのに、ずいぶんもったいないことをしていたなと思う。
それでも 門前の小僧習わぬ経を読む であった。
だから自分でやるしかなかった。
確かに教えてもらわなくてもそのチームにいるだけで手本になる選手はいたし、そういうレベルの高いチームにいると自然と自分のレベルも引き上げられていくのを実感した。
その場の環境というのは人の成長に大いに関係してくるし、やはり自分から考えてやろうとしなければ人は進歩しないのだということを大学時代に学んだ。
部門長と膝を突き合わせて3年後の自部門の姿を聞いているときに、そんなことを思い出した。
部門長いわく
自分でいろいろ工夫して作業できている (ただこなすのではなく) 部門にしたい と。
それには自然とそのような雰囲気になっている環境と、本人をその気にさせる仕組み作りが必要。
これを考えて3年がかりで変えていくのが部門長の仕事である。