2013.05.29
臥薪嘗胆 会津遠征その2
楽な下りに余力を使うとは何事か
全力で昇りきってこそ、臥薪嘗胆、自分の糧になる。。。
チャレンジ磐梯吾妻スカイライン大会
20kmをすぎて潔くギアチェンジをしてさらに登り続ける。
新緑の山は、ハゲ坊主の山肌に変わり、硫黄のにおいや煙が湧いて出ている。
ちょうど横手山頂を過ぎて万座温泉に下っていく道の様な風景だ。
そろそろ頂上なのかな、と気持ちにゆとりが生まれ、雪渓をバックに写真を撮ったりしてみる。
しかし、そこからが長かった。。つづら折りの道を何回も折り返して登っていく。
さすがの脚もパンパンに近い状態だが、ここでもひとり、また一人と追い抜きをかけてようやく頂上へ。
(結局登りでは一人も抜かれず数十人を抜いた)
と思ったら、そこからさらに吾妻小冨士のてっぺん、休火山の火口をまわる「お鉢周り」がまっている。
お鉢周りはランニングというよりは登山。
そしてようやく、頂上へ。標高1707m、距離にしてここまで30km。
あとは下り。
ところが、最後のお鉢周りで脚力を使い果たした感じで、下りはキツいものになった。
登りで抜いた人々に抜き返される。
今度は下りだけに 風のように。
下りだというのに、登りのペースとさして変わらないくらいしかスピードが上がらない。
1km過ぎるのがやけに遅い。
33,34,35,36,37,38 遅い
39,40,41,42 遅い
ここからは、走った事のない未知の距離。
幸いにして降りだけに脚を正しく踏み出していれば遅くとも前には進む。
何も考えずに、43,44,45,46,47,48,49,
50km通過、これならば行けそうだ。
あとは最後の昇り6kmに備えてできるだけゆっくりと。
そして、最後の緩やかな、しかし最高にキツい坂道を走る。
こんなに長い6kmがかつてあっただろうか。
しかし、ここで歩いては目標だった完走(歩かない)ができない。
いつかは終わりが来る。そして来た。
ゴール。
7時間25分。
完走。