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2013.07.22

夏の終わり 2013 その1

老兵は死なず。ただ消え去るのみ。

 

40数年にわたり選手たちを叱咤激励してきた内山コーチがこの夏を限りに

引退した。

悪くしている脚を引きずりながら帰りのバスに向かうその後ろ姿には

口惜しさと悲しみが滲んでいた。

 

3回戦

強豪の長野日大戦

ここからが本当の勝負で或る事を選手も自覚していたであろう。

彼らは本気で勝とうと試合に臨んだ。

私も彼らならばひょっとしたら、、40%くらいの確率で勝てるかもしれない

と希望を持って試合に臨んだ。

(実力差からすると10%だろうが夏の大会なので)

 

しかしその気合いが逆に緊張を生む事になる。

初回から長野日大のブラスバンドの盛大な応援に固くなってしまったのか

今まで抜群の安定度を誇っていた我がチームのエースもいきなり四球を与えてしまう。

立ち上がりの2回で2点を先取され、途中持ちこたえたが肝心なところでミスがでて、

中盤ライトオーバーをキレイに打たれて試合が決まってしまった。

8対2

かろうじてコールドゲームを免れたものの完敗であった。

 

格上の相手に対し、ミスが続出(四球、キャッチボールミスなど弱いチームの

典型的なカタチが出てしまった)

そして、ヒットはもとより全く出塁できなければ勝てる要素は全くないのである。

 

試合後、球場外で選手をまつ。

明日は我が身、の明日が遂に来てしまった。

涙を流しながらも必死にこらえようとしている選手、

その場から動けない程に号泣する選手、

やりきったように瞳を濡らしながらも笑顔を見せる選手、

そして親も泣いている。

 

良いチームだった。

もとより野球の才能に満ちあふれる子など一人も居ないチーム。

みるからに不器用だけど淡々と粘り強く投げ続けるエース、

様々な球種を駆使して、気持ちを全面に出したが打たれた2年生エース、

(彼に言う事は何も無い、本人が一番多くのことを学んだであろうから)

投手転向から2ヶ月あまり、変則投法で投げ抜いた2年生、

スタンドから声をからして声援した3年生、

最後まで試合を見る事無く、太鼓を叩き続けた補欠選手、

みな毎日の練習に真剣にとりくみ、

眠い目をこすり勉強も続けた日々を送って今日を迎えた。

 

これぞ高校野球

彼らの日頃からのがんばりを、先輩として、一人の親として本当に誇りに思う。

 

おつかれさま

さあ、次の夏だ。