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2014.05.1

ZEROへの道程 ー夏練ー

春の甲子園帰りの我がチーム。

「鳴り物入り」で入部した新入生林君の鳴り物が止むのは時間の問題であった。

 

春の県大会を制して、夏の甲子園もかなり有力校ではあったが、準決勝で力つき、

新チームがスタートした。

今度こそ、レギュラーを狙えるチャンスである。

 

それにはまず

夏練 (なつれん)

を乗り越えなくてはならない。

これぞ、長野高校の精神野球!!

という非科学的な練習が行われた。

 

真夏の炎天下、水をのんだらバテルと水分補給は練習中一回のみ。

いつ終わるか分からないダッシュからはじまり、扇(一人対5、6人で一人をいじめ

る様なクイックキャッチボール)でフラフラになり、極めつけは個人ノックで

ヘロヘロになる。

 

とにかく、一番暑い時に、一番キツい練習をしてそれに耐える「根性」をつける練習

である。

 

個人ノックは、いかにその200球を、休みながらこなしていくかにかかっている。

つまり、取れそうもない遠くにノックされたら、いかにもやる気のあるように飛び込む、

でほんの一瞬寝そべって休む。口惜しそうに地面をみながら、ここでもひと呼吸やすみ

立ち上がって次を受ける、、、、、でもヘトヘトだったが。

 

そしてさすがに、一回の水分補給では持たないので、部室のロッカー、桜の木のウラ、

土手の下(ファウルボールを拾いに行く時のため)などあらゆる場所に「隠し水」

を仕込んでおく。

なので、ボールがグランドから出ようものなら、我先にとボールと取りにいく始末だった。

 

などなど、「夏練」の思い出は尽きない。

技能的にはほぼ無駄だったと思うが、思い出作りには最高だった。

あんなキツい練習は後にも先にもなかったのだから。

 

で、「夏練」を乗り越え、秋の大会(新人戦)を迎えてはみたものの、、、、

林君の芽はやっぱり出なかった。