2014.10.15
安全を神話に
いかん
先週と今週は 行事が目白押しでブログが追いつかない。
まずは
10月7日
長野ロータリークラブ 職場視察
ロータリークラブ、老舗企業や大企業の支店長など、長野市経済界の中心人物が
集まる私には不釣り合いな場所だ。
が、なぜか入会が許可されている。
現在は一番下っ端から長野経済を眺めているといった感じかな。
で、毎年ロータリー会員の企業視察というのに行っている。
今年は 中部電力浜岡原発
現在は停止中で、耐震工事真っ盛りの原発を見学することとなった。
まずはそのセキュリティ
地震や津波といった自然災害もさることながら
テロなどの対策にも怠りが無い。
原発敷地内に入れるのは登録車両のみ、それも毎回ダッシュボードや積み荷
金属探知期によるチェックを経てようやく入場を許可される。
人間も身分証明書を提示し、空港にある金属探知期を通り入場を許可される。
度肝を抜かれたのは、防波堤
想定される最大限の津波が19mということで、高さ22mのコンクリート
の大要壁が海岸ぞいに立ちはだかっている。
(写真撮影禁止なのでお見せ出来ないが)
まさに、現代の万里の長城だ。
ほかにも原子炉内に入り、福島でメルトダウンした圧力容器の格納場所を間近
でみたりと、ありのままを見学させてもらった。
原発に不測の事態が起きた時に必要なのは電源と水。
福島の教訓をふまえて、
外部からの送電線を増強、がだめなら
非常用ディーゼル発電機の浸水対策、がだめなら
高台にガスタービン発電機を設置、がだめなら
蓄電池から電源供給、がだめなら
建屋屋上の災害対策用発電機、がだめなら
電源車、がだめなら
海抜30mの高台に新設する水槽、がだめなら
貯水タンク、がだめなら
敷地西側を流れる新野川から取水
とこれだけの備えを構築している。
巨大な堤防といい、厳重な電源対策といい、
現在の日本で考えられる最高の安全対策を一切の妥協無く実行している。
それだけ原子力発電にこだわるのはなぜか。
浜岡原発には11機の巨大風力発電機がある。
この11機が発電する1年間の発電量を、原発1基はどのくらいで発電するか
6時間 だそうだ。 一年分 が 6時間。(ソーラー発電も然り)
日本の国土は狭い。
自然エネルギーの活用は当然のことではあるが、日本中至るところに
風車なり、ソーラーなりをおいても物理的に限界がある。
日本が抱えているエネルギー問題
安全を神話の域にまで高める努力をみる事ができた。