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2015.09.3

ZEROへの道程 九月二十六日

九月二十六日 生きるために働く人々

 

夜、めしを食べていたら、外からのぞいている子供がいた。

多分、ろくなめしも食えないのだろう。めしを食べ終わってドアを出たとき、

入り口で兄妹であろうか、かべによりそってねていた。

マチュピチュへ行く途中の駅で子供ははだしだった。それこそ生まれてから

一度もふろへ入っていないようなかっこうで。

 

まずしいんだよ この国の人たちは

 

夕食のとき、かなしくてかなしくてしょうがなかった。でもそれが人間社会なのだ

と思う。かわいそうだからといって、彼らにたくさんの金をあたえても彼らが

しあわせになるかといえば、それはキモンだ。でも彼らはほんとに最低の線で、

生きるためにはたらいている。その日の食事のためにはたらいている。

これはすごいパワーだ。はたしてオレが生きるためにはたらけるか?

もし、親父のあとをついで会社をつぶしたとき、身ぐるみはがされて、そして

生きていくためにはたらけるか?

そこのところが大事なような気がしてきた。

生きるためにはたらく、食うためにはたらく。これができなきゃ。

それをしてきた人間は強いような気がする。オヤジとか飯島さんとか。

でも、この日本とペルーの経済格差はどうすることもできない。

人間社会、経済社会のかなしいところだな。

マチュピチュは、よくもまああんな山に街を作った、というかんじ。それも

かなり計画的にだ。

あまりにふくざつすぎて迷路のようだった。とても三時間じゃあまわりきれなかった。

あんなところにあったら、まず発見されないだろうし、自給自足なのだから、

今だにマチュピチュで生活している人がいてもおかしくないようなきがする。

が、ほろびたことは事実。盛者必衰か。

われわれも必ずほろびるときがくるだろう。

 

行きかえりの電車は日本人ツアーのとなりだった。どこへ行っても日本人はいるよな。

これはしょうがないことだ。

このままでは文明社会に背をむけたヒッピーになってしまいそうだ。

それだけ今の世の中、とくに日本についてかんがえるところ大なのである。

まずしい人々よ、せめてあたたかいベッドでねられますように。

 

通過料 300インティ バナナ1500インティ ジュース2000×2

よるめし 20,000インティ

 

(1989年22歳 当時の日記原文まま)