2015.11.16
酒の師匠
人生いろいろな先生がいる。
学校の先生はもちろん、野球で指導をうけたリトルリーグの監督や、
長じては、自分の嗜好の素となった先生などもいる。
概して、一見何の役にも立ちそうにないこと、をおしえてくれた先生ほど
記憶に残っているものである。
何の役にもたちそうにないこと、特に社会人になってからの先生を振り返ると
時計、ウイスキー、徳利、そして
日本酒 だろう。
私は、元来酒が弱く、飲めるお酒といえばビールくらいであった。
それが、ウイスキーやブランデーの師匠が登場していつの間にか飲めるように
なった。
でも、日本酒のあの「日本酒くささ」はどうも好きになれなかったのだが、、
一昨年の夏、会津へ出向いた際に、師匠に出会ってしまった。
先方の会社の役員さん
以前、お行きあいした時から、お酒の好きそうな雰囲気をもった人だと思っていて
一度会津で一杯やりましょう、とお誘いを受けていたのだった。
で、会津の地酒を端から並べて飲み比べて、飲み比べて、飲み比べて、そのうち
比べるのはどうでもよくなって、飲んで、飲んで、飲んで
結局、日本酒が好きになってしまった。
そんな、私の日本酒の師匠である方が、先日お亡くなりになった。
大きな会社の役員さんの割に気さくな、東北人らしい芯の強さと懐の暖かさみたいな
ものを感じる方で、当社にも大変によくしていただいた方だけに、その早すぎる死
に驚いている。
もう一度飲みたかったなあ、会津の酒を、、
師匠と。
合掌