2016.05.31
華
飯塚営業部長が泣いたワケ
それは歓迎会の一方、壮行会も行われたから。
EQUAL ZERO 誕生とともに入社した彼女は異色の存在であった。
リクルートスーツが集まる会社説明会に、ひとり私服で参加してまずは我々の眼を
引いた。後から聞けば印象を残すための彼女の作戦であったとのこと。
(まんまとひっかかった)
そして、「げきおこぷんぷんまる」なる日本語を使いこなすなど、我々オジさん
たちよりも余程ナウい日本語を使うのだが、実は中国人であった。
両親の日本赴任に伴ない小学校の時日本に来て以来、両親が帰国後もひとり日本
で生活し就職した。
天真爛漫というか、甘えん坊というか、肉食系というか、彼女のキャラクターは
営業向きでお客様からもよく愛された。
(前任者が怠けていたワケではないが彼女が担当になると受注量が増えた)
が、かぐや姫のごとくいつかは祖国に帰る日がやってくる。
彼女も中国ではとっくに適齢期を迎えているとのことで、両親の必死の婚活により
ついにお相手が決まっての電撃的帰国となった。
いつもの歓送迎会ならば二次会に顔だけだして失礼するのだが、今回ばかりは
名残惜しく最後まで彼女を見守った。
そして飯塚部長から 彼女に贈る歌
♪がんばれ〜♪がんばれ〜 の涙の絶唱である。
徐 叢羽
EQUAL ZEROの 華 であった。
これからは祖国の 華 となれ。
いい会社になってきたな