2016.06.27
離
日曜日に母方の叔父の法事があった。(叔父が亡くなったブログはこちら)
それほど信心深くない私は、お経本を渡されて一緒にお経を唱えなくては
ならないこのお寺の法事がめんどくさくて仕方がない。
が、とある一文だけには昔から目を留めていて、そこばかり繰り返し繰り返し
黙読をしていた。
それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おおよそはかなきものは、この世の
始中終、まぼろしのごとくなる一期なり。。。。。。。。。。
蓮如上人が遺された 御文 と呼ばれる教えである。
イギリスのEU離脱がきまった。
こんなことが本当に起きるのだなあと率直に驚いている。
これを機に、英国は、欧州は、世界は、日本はどうかわっていくのだろうか、、、
全くわからない。
わかっているのは、今年の漢字一文字が 離 になるであろうことくらい。
、、、一生過ぎやすし。今にいたりて誰か百年の形体をたもつべきや。
我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず、遅れ先立つ人は、元のしずく、
末の露より繁しと言えり。
何があるかわからない人生を生きるのは大変なことである。
が、それが当たり前なのだから、起きてしまったことを嘆いてばかりいないで前に進ま
なくてはならない。
そんなことを、この仏教の教えは説いてくれているのだと思うと、法事が退屈だなどと
思っているとバチが当たりそうだ。
それにしても、英国国民は、「大英帝国」の国民なのだろうなあ。
過去の栄光だとかプライドに縛られてはいないだろうか。
まあ、結末は後世の歴史が語るのみ。 か