2016.10.25
或る政治家
私は政治の世界に疎い、というか興味がない。
が、会社の立場上、および地域に住んでいる人間として様々な政治家を間近にみ
てきた。
そしてその中でもピカイチの政治家の突然の訃報が飛び込んできた。
政治家に特有の、ギトギトした どぎついエネルギッシュさではなく、
例えるなら、肉厚の血が滴るステーキではなく、口の中でスッと溶ける上質の
マグロのような政治家であった。
おそらく生まれ育ちからそのような印象を受けるのだろうが、その出自の良さが
ぜんぜん嫌味なく、むしろとても良い方向ににじみ出ている人であった。
ふと我が社を訪れた時にも私の拙い話にもキチンと耳を傾けてくれる真剣度合いは
本物だった。(聴いているフリをする人も中にはいるが)
そんな、政治家としてこれから脂が乗ってくるであろう70歳という若さで逝ってし
まったのは惜しい。
小坂憲次
日本のこと、長野のことを、これからも託したい人であった。
本人もきっと日本のこれからが心配で心残りであったに違いない。
私もこれからの日本が心配だ。かといって諦めるわけにはいかない。