2022.02.3
墓碑銘 -沈む太陽-
いくつで死ぬか知らないが、
死ぬまで言いたいことを言い、やりたいことをやって、
人から憎まれて死にたい
と、ニヤッとした政界引退の記者会見
煙がくすぶっているところに暴風を吹きこむことを厭わない(気にならない)、
寝た子を起こして説教する、
ような人だった
その、歯に衣着せぬ物言いは常に話題(問題?)となった
今となっては、問題発言をするオヤジの総本山みたいな人、ということに
なってしまうのかな
でも、その毒舌が痛快だった
そしてどこか懐かしかった
そう、自分の父親も相当口が悪かった
でもその毒舌が言い得て痛快だったのを思い出した
死ぬ前、最後だとわかっていて自宅を発つとき、立ち止まりしみじみと
庭を見渡して、(草ぼうぼうの庭をみて)「倒産した会社の社長の庭だな」
などといっていたのが懐かしい
父に限らず、毒舌を吐く人は沢山いた
中小企業のオヤジや大物政治家など毒舌の宝庫だった
今となっては、それは許される社会ではないことは重々承知だが、
面白い時代だったなあ、とつくづく思う
残っているのは麻生太郎くらいだろうか
石原慎太郎
太陽の季節を生き、太陽が沈んだ