2023.01.26
墓碑銘 一拍子
南海ホークス
緑色の冴えないユニフォーム
スタンドはガラガラ
かつて「涙の御堂筋パレード」の黄金時代はどこへやら
ひとり、気を吐いていたのが門田だった
170cmとプロ野球選手としては小柄で、どこにでもいるオッサンのようだ
バッターボックスに、力感なくすーっと立つ静の姿勢から、
ピッチャーがが振りかぶると、一本足になり体をひねる動の姿勢へ、
そして、力のかぎりバットをぶん回して、ボールは高く弧を描く、、、
いつ、どんな場面でもこのホームランしか打つつもりはない、という打ち方は
変わらない
走攻守三拍子揃った名選手
などという褒め言葉は門田には当てはまらない
ただ打つのみ、しかもホームランを
門田博光
ホームランを打つためだけのこだわり
もうこんな選手はあらわれないだろう
究極の一拍子だった
合掌